http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110926/trl
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員、石川知裕被告(38)ら元秘書3人の判決公判が26日、東京地裁で開かれ、石川被告と大久保隆規(50)、池田光智被告(34)の3人に有罪判決が言い渡された。
判決によると、大久保被告に禁固3年、執行猶予5年、石川被告に禁固2年、執行猶予3年、池田被告に禁固1年、執行猶予3年を言い渡した。
日本の法律はドイツ式ですので、その適用は外形主義的です。
客観的に認定できる証拠が存在し、条文・判例に具体的に引っかかるところがなければ、
つまり外見上有罪にできるところがなければ、有罪にはなりません。
しかし、法律・ルールとは形式だけではなく、底に流れる趣旨や正義(例えば、政治資金の透明性を高める、
特定勢力と政治の癒着を防ぐなど)が重要であり、敬意を持つ必要があります。
当たり前のことですが。
残念ながら、特に政治の世界では、当たり前になっていない気がします。
法律の趣旨・正義に反していると自覚していても(悪意があっても)、証拠を隠滅し、
黙秘を貫くことができれば無罪なのですが、普通の人はまともな態度だとは思わないでしょう。
この辺が拭えないうさんくささ、不信感の原因なのではないでしょうか。
弁護士など法律に詳しいプロほど、外形主義に引きずられ、テクニックに走り、法律の背後にある
正義を尊重するという常識を忘れてしまうのかもしれません。
法律は重要な手段でありますが、法律そのものが目的ではありません。
月並みな表現ですが、「市民感覚」を忘れてはならないのだと思います。
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