http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130112-00000012-rcdc-cn&pos=5
フィリピンが宿敵・日本と手を結んだ=中国の台頭に立ち向かうべく協力―米紙
2013年1月11日、環球網は記事「日本とフィリピンが安全協力を強化=中国に対抗するため宿敵から盟友に変わったと米メディアは論評」を掲載した。
岸田文雄外相は就任後初の外遊として9日から14日にかけけて、フィリピン、シンガポール、ブルネイ、オーストラリアの4カ国を訪問する。9日にはフィリピンのデル・ロサリオ外相と会談した。中国を念頭に置いた海上安全保障問題も話し合われ、日本からの巡視船提供も議題に上った。
AP通信は10日、「中国との衝突が起きた時、フィリピンは日本に助けを求めた」とのタイトルでコラムを掲載している。また、ニューヨーク・タイムズは第二次世界大戦で日本は東南アジアを蹂躙(じゅうりん)したが、中国の台頭を迎えた今、かつての敵は同盟相手に変わっていると評した。(翻訳・編集/KT)
フィリピンが日本の宿敵だとは以外な印象を受けます。
英国BBCによる「世界に与える影響は?良い影響・悪い影響」調査が有名ですが、
2011年の同調査では(2012年はフィリピンは調査対象外との事)、フィリピンでは84%の人が日本に対して肯定的な回答をしており、インドネシアの85%につぐ高評価となっております。
英国のマスコミが日本に媚びて、統計結果を恣意的に操作する動機も無いでしょう。
例年やっている調査ですし、無視できるものではありません。
とてもじゃないですが、フィリピンが日本の宿敵とは言えないと思います。
この手の日本は嫌われている論は良く主張されますが、その際には対象として「東南アジア諸国」といった類のぼかした表現がされるのがパターンとして見受けられます。
具体的に国名を特定してしまうと、個別に検証され、このような不都合な事実が特定されてしまうからだと思います。
歴史的事実として、第2次大戦でわが国は例えば英国やオランダと戦争したのであって、「東南アジア諸国」などという枠組みと戦争したのではありません。
にも関わらず、英国やオランダが蹂躙されたといった表現がされる事はあまりありません。
これは英国やオランダだと被害者らしく見えないというイメージを、主張する人間が持っている為と考えます。つまり、同情を装いつつ内心レイシズムを抱いているわけです。
「事実を検証して結論を出す」
のではなく
「結論や抱いているイメージに都合の良い事実を取捨選択していく」
このような議論が一体何を生み出すのでしょうか。
他山の石とすべきと思います。
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