人は見たいものを見る

政治家の殺し方/幻冬舎
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中田元横浜市長の体験談ですが、中田氏いわく、マスコミや市議会において、時にはガセネタではないかと思えるような事を、スキャンダラスに取り上げられて困ったとの事です。

マスコミ等にしてみれば、真実性について裏取りがきちんとできていないとしても、第3者がこう言っているという形をつくれば、それ自体は事実ですので、外見上詐欺にはならないという話だと思います。


どんな問題でもそうですが、双方に言い分がある事がほとんどです。

しかしながらきちんと双方の話を聞いて、さまざまな面から事実を確認して、初めて自分で判断しようとする人はあまりいないと感じます。

(事実確認+事実確認+事実確認→結論を出す)


どちらかと言うと最初に接触した情報などから印象や結論が決まってしまい、そのイメージに合わせて都合の良い情報を取捨選択していくという事になりがちです。

印象に反する情報でどうしても無視できないものは、「内心はこうであったに違いない」など全く根拠ない前提を付け加えて無理矢理合わせてしまえばよい。

刷り込みと言いますか、最初の印象は強烈で、これを理屈で覆す事は困難です。


目の前にあるものを見るのでなく、見たいものを見ると言えるでしょうか。

これが原因で無用な摩擦が生まれたとしたら実に馬鹿馬鹿しい話です。

マスコミの記事のタイトルづけなどを見ると、印象重視、スキャンダラス重視の姿勢が見え見えで、驚く事を多いですが、きちんと自分で判断する姿勢を大事にしていきたいと思います。

とは言え私自身も事実よりもストーリーに生きているといえるかもしれません。

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