「主義」は目的ではありません

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医療格差 角川SSC新書 (角川SSC新書)/川田 龍平
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市場原理に任せるべきか、公(役所)によって統制されるべきか、どっちの道をとるべきなのか、どの程度のバランスで混在させるべきか、着地点が難しく、あらゆる分野で悩ましいところです。

特に医療分野などになると、直接人の生き死にが関係してくるので慎重に判断されなければなりません。

私に着地点を示せるほどの見識はありませんが、注意するべきだろうという点は思い浮かびます。

1つは、都道府県、市町村、経済状態、年齢層、交通事情など、地域によって実情は違うので、「正解」は1つでは無いだろうと言う点です。

よって国まかせではなくて、市町村など基礎自治体単位での下からの政策が必要なのではないかと思います。

もちろんその前に財源、権限の地方への委譲が必要となりますが。

その点の改革は不十分ですが、工夫次第でできることはあるはずです。

もう1つは、市場主義でも統制主義でも何にせよ、「主義」そのものを目的にしてはならないという点です。

意見が対立し、議論が白熱すると、本来の目的(例えばより良い医療体制を構築すること)が摩り替わってしまい、「議論に勝つこと」が目的になってしまったりします。
すると

現実・事実を網羅して、分析して、対策を考えるではなくて、

自分の主張する主義に都合のよい事実のみをピックアップして、都合のよいストーリーを作る

になってしまいます。

こういったなぜか先に結論が決まっている手法からは、建設的な議論ができるとは思えません。

ちなみに役人はなぜかこれしかやらないように見えます。

川田さんは「いのちが最優先される社会へ」と唱えておられます。

その想いこそがもっとも重要な、基礎となるべきものなのだろうと思います。

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