線引きと敵意

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文明の衝突/サミュエル・ハンチントン
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以前、石原都知事を中心とする新党の政策の話で、日本は「一国家で一文明」という表現が出てきましたので、

この本のことを思い出しました。

感想の中心ですが、

・アメリカはヨーロッパの仲間です!(実は著者も信じていないのでは?)

・まずはアラブを叩け!

の2つが著者の最も言いたい所なのかなと思いました。

石原新党に限らず、日本の伝統を守る意識は大事ですし、日本独自と言える文化・伝統は多くあります。

しかし、あまりに線引きが恣意的に出来すぎるのが問題だと思います。

言語や宗教、家屋のデザイン、歴史、人種構成など着目できる所はいくらでもありますし、どこに着目するかによっていくらでも、線引きは可能です。

中国と日本は文字に共通項はありますが、言語構造はぜんぜん違います。

むしろトルコやフィンランドなどと日本語に関して共通項は多いようです。

この場合、日本と中国を同じカテゴリーに入れることもできますし、日本とトルコを同じ枠に入れることもできます。

特定の国を仲間に入れたい、あるいは敵視したいといった動機に基づき、結論を先に決めてから、線引きを行う、

こういったことが行われている印象が強くあります。

これはあまり意味のあることだと思いませんし、時に無用な敵意を生んでしまう気がします。

でもすごく好きな人が多いみたいですね。

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