http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2
特定アジア(とくていアジア)とは、特に反日感情の強い中華人民共和国、韓国、北朝鮮の3カ国を意味する呼称とされている。こうした反日感情は、幼少期からの徹底した反日教育によるものとされる。
もともとはインターネット上での掲示板などで使用されるインターネットスラングの一つだったが、その後、一部の学者・政治家・ジャーナリスト・書籍なども使用するようになった[1][2][3][4][5][6][7]。略称として特ア、特亜ももちいられる。「三国人」の「三国」とは意味が異なる。
(wikipediaより)
英国BBCの国際世論調査を始め、各種調査によると、アジア地域の国の中で広く反日的な姿勢を取る人が多いのは、上記3カ国だけに限られるのは確かなようです。
にも関わらず、「アジア諸国はわが国に対して批判的であり、日本は孤立している」といった主張が一時期ジャーナリスト等によりよく言われ、これは意図的に事実を歪めているのではと、特にインターネット掲示板利用者などによりよく批判されます。
指摘は全くその通りだと思います。日本は孤立などしていません。
この手の歪めは「右側」にもあるように思います。
「太平洋戦争はアジア諸国解放のための戦いだった」という主張についてです。
個別具体的に考えますと、「第2次大戦期の日本の軍事行動により、インドネシア共和国の独立が達成された、ないしは独立の時期が早まった。イエスかノーか」ならばこれは紛れも無くイエスです。
しかし、結果と動機は必ずしもイコールではありません。
当時の日本政府が、「アジア諸国の独立」を国是として行動(軍事活動含む)していたとしても、それが事実なら私は全く困りませんが、事実関係から客観的な根拠が見いだせません。また、常識的に考えて、為政者が仮にそのような判断をしたとしたら、ほとんど国家反逆ではないかとも思います。
なにより、
●朝鮮半島や満州をなぜ独立させなかったのか。
●フィリピンはすでにタイディングス・マクダフィー法で1944年の独立が決まっていた。つまり日本の軍事行動により独立の時期が遅れた。
といった点が説明できません。
繰り返しますと、第2次大戦期の日本の軍事行動によりアジア諸国の(一部)の独立が達成された、これは事実です。しかし、これは当時の日本がアジア諸国の独立のために戦争をしたことを意味しません。
いずれのケースも「親日的なアジアの国」、「フィリピンの独立が遅れた例」など、個別具体的に検証されると不都合な事実を、あえて「アジア諸国」と対象を広げることであいまいにしようとする狙いが無意識化にあるのではないかと考えます。
多くの場合、事実関係は複雑で、一つのストーリーでくくれるほど単純ではないということなのかもしれません。
しかし、この手の確信的なミスリードは他にもよくあるように思います。
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