首長と議会議員の利害共有

都議会議員アンケート「舛添知事は辞任すべき」たった22人!ウヤムヤで済ます都議たち 2016/5/19 12:07 J-CASTニュース

 舛添要一都知事は事務所を東京・世田谷区の自宅に置き、政治資金から妻が代表を務めるファミリー企業に毎月44万円の家賃を振り込ませていた。2012年からの3年間で少なくとも1600万円にのぼる。地元の不動産業者によると、家賃は20万円ぐらいが妥当という。(以下省略)

 

TBS系列の番組が行ったアンケート、興味深いですね。

内容は、舛添都知事の一連の騒動に関しての質問で、120人から回答があり、自民、公明党は一括回答だったそうですが、

①舛添知事が説明責任を果たしたと思うか

「思う」0人 「思わない」41人 「その他」79人

②知事は辞職すべきと思うか

「思う」22人 「思わない」12人 「その他」86人

③辞職要求をするか

「はい」18人 「いいえ」10人 「その他」92人

「その他」が圧倒的に多く、その玉虫色っぷりといいますか、言いたいことも言えない都議のみなさんの苦悩が感じられます。

議会は首長や執行部へのチェック機関の側面を持ちますので、こういう時こそ議会が張り切るべきですが、自民党と公明党は選挙の際に、舛添知事を支援したからという事実が大きいのでしょう。

自公以外の政党の方々は、今回は堂々と批判的な事も公言できるのだと思いますが、仮に自公以外の政党が支援した知事だったとしたら同じ事が起こりうると思います。

 

〇〇党だからとか、選挙の時の貸し借りがうんぬんというのは、本来その自治体の課題とは直接関係ありません。

しかし、そういった部分で政治行動の多くがコントロールされるとしたら何か虚しさも覚えます。

少なくとも、選挙の際に候補者のほとんどは、有権者に対して政党や政治の世界での親分子分といった人間関係を語るわけではなく、あくまでその自治体に関わる政策理念を語っていたはずです。

 

要するに、首長と議会議員で「選挙」というある意味政治家にとっての究極の利害関係を、共有してしまっているのが問題なのだと思います。

役所でも民間企業でも、何かしらをチェックする立場の人は、外部の人間を使うなど、利害関係が無いように配慮するのが普通のはずです。

東京都の規模になれば、それでもさまざまな人が議会に入る余地もあると思いますが、もっと人口や面積の狭い自治体になると、政治の世界の人間は、親戚同士だったり、そうでなくとも身内のごとくなったりします。

 

チェック機能のみが議会議員の役割だとも思いません。首長にノーと言えなくても、市民との関わりの中から有益なアドバイスや建設的な政策提言ができる議員はたくさんいるでしょう。

それでもチェックすること、やるべき時に批判することを放棄しては、議員は市民の方よりも、政治の世界の人間関係を重視して仕事をしているとみなされ、最終的に議会政治不要論に繋がってしまうでしょう。

そしてそれは多くの市民にとっても不幸なことだと思います。

いくらなんでも「議員はその街以外の人間から選ぶべし」とするわけにもいきませんし、首長と議会議員が根本的な利害を共有しているという現状のまま、私たちの地方自治を発展させていかなくてはなりません。

最終的には、議員の心意気しかない気がします。チェック機関たる矜持、勇気を常に持つことが大事なのだと思います。

 

 

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この記事の著者

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

誕生日:1977年9月20日
居住地:茨城県守谷市
学歴:つくば市立 茎崎第3小学校→守谷市立けやき台中学校→江戸川学園取手高等学校→立教大学文学部
趣味:読書、洋画鑑賞、犬の散歩、美味しいラーメン店の探索

2012年3月より、守谷市議会議員として市政に携わる

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