国会のロジックではなく・・・

昨日の舛添都知事の記者会見、驚きました。
ある意味で歴史に残る会見だったのではないかと思います。
会見の模様をライブで見ましたが、すぐに見るのをやめてしまいました。第3者の調査をうんぬんと繰り返すだけでしたので時間の無駄だと感じまして。
自分で依頼する弁護士が果たして本当に第3者と言えるのか、多くの方が指摘していますが、同時に思うのが弁護士が判断できるのは法的な問題だけで、政治責任や道義的な責任はまた別の話です。
知事はその辺りには、踏み込む気は無いようで、「違法」で無ければやめる気はないと本当に開き直られたら、どうなるのだろうと愕然とします。
 
つくづく感じたのが、知事選挙のように大統領制的なものは、一度選んでしまうと4年間は任せるしかない、有権者の任命責任が大きくなる制度なのだなということ。
会見の中で知事本人も少し言及したようですが、4年間お願いしますと、有権者からの直接選挙で選任されたのですから、議院内閣制の中で選ばれた総理大臣と比べても正当性が強く、ある意味天下御免です。
しかし、任命責任といっても、舛添知事の異常な金銭感覚について、多くの都民が事前に察知できなかったのが悪いと責めるのも、現実味がないといいますか酷に思います。
 
とりあえずは、どんなに知事が開き直ったとしても、具体的な強制力を発揮できる権力を持っているのは、都議会です。議会の質問に知事が答えないなど、本格的に議会が紛糾し、議案が通らなくなれば知事としても仕事になりません。
後任の知事候補がいないとか、参院選が迫っているからなど、辞任を要求しにくい理由が既に挙げられているようですが、それらは国会や政党のロジックであっても、都議会のロジックとはなりえません。
都議会の皆さまには、都民の方を向いたロジックを第一に考え、6月の定例会での奮闘を期待致します。
 

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