あまりにすごい事例

市川市議会において、政務活動費による切手の大量購入疑惑があり、調査のため100条委員会の設置が提案されたとのことです。
政務活動費の疑惑と言うと、兵庫県議会のあの号泣会見が思い出されます。

千葉・市川市議会で“珍事” 正・副議長が採決をバックレた(2014年12月18日 日刊ゲンダイ)

※100条委員会とは
議会の議決により設置されるもので、調査のために関係者への聞き取りや記録の提出を請求を行う。拒否した者には罰則が科せられるため強制性が高い。
しかも、疑惑の対象がよりにもよって市川市議会の正副議長であり、100条委員会の設置案を採決をするはずだった16日の定例会に正副議長が現れず、結果として流会となってしまったとのことです。
聞いたことのない、あまりに極端な話です。
何かやましいことがあると疑われても仕方のない態度であり、兵庫県議会の事例に匹敵する悪質な事例に感じます。
今年は国会、地方議会問わず、この種の不正支出疑惑事件が非常に多く発生しました。
兵庫県議会の事件以来、収支報告書等がマスコミや市民によってきちんと検証されるようになった結果であるとも思われ、ずっと存在したものが表面化しただけと見ることもできます。
また市川市議会の議長いわく「市議会の伝統を守るため、迷った末に、決断しました。議長には議運を覆す権限がある。間違ったことはしていない」
だそうですが、議長には議会運営委員会の結論を覆す権限は無いと私は思います。
民主主義とは手続きの正当性や透明性が問われるものであり、このような発言は民主主義の担い手として、ましてや議長としてはまったくふさわしい態度だとは思いません。
市民の間に蓄積された政治不信感には決定的なものがあると思われ、信頼回復には多大な努力が必要です。
せめて、逃げたり、詭弁を弄したりして、信頼回復を遠くしないでほしいと感じました。

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