地方議員のつぶやきその㉛ 「うまくやること」

地方議員のつぶやきその㉛ 「うまくやること」
波風を立てず「うまくやる」ことは政治の世界において、特に重視されるように思います。
しかし「うまくやる」ことが、行動面としては何でも言いなりに話を聞いて、人の言った通りに行動するだけだとしたら、果たしてそれは政治なのかという気がします。
つまりは、そこには主体性がなく、良い意味でのプロの目線や見識等がありません。市民目線という言葉を盾にして、何のプロ性もない人に、歳費を払う価値を市民は見出してくれるのかと疑問に思います。
加えて、うまくやることばかりを重視する理由として、人の話をよく聞くことが大事だ、人の気持ちを踏みにじらないようになどと唱えられたとして、それらは一見もっともらしく聞こえますが、例えば県議会にステップアップしたいとか、次に議長になりたいなどの「私欲」が隠された動機としてある場合も考えられる気がします。
確かに、「うまくやる」ことは政党内や議会内での順番待ちなどにおいては有効かもしれません。
仮に、県議になりたいなどの理由として、何か大義・政策の実現手段としてどうしても必要だからというものがあればまだわかりますが、実際にはただなりたい的な権力志向のみのものだったとしたら、それは純粋な私欲でしかありません。
表面上は、人のためにのような言葉で飾り、隠れた動機は私心に満ち溢れていたとしたらそれは一種の詐術です。
そして、政治家は詐術屋のようなところがあるのではと疑われているからこその政治不信でもあり、実際にその通りではないかと思える場面を個人的に感じます。
私欲そのものが邪悪だとは思いません。しかし、表面上は違う言葉で飾る詐術は政治だけでなく、公の仕事全般にふさわしくないと考えます。

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