地方議員のつぶやきその⑱ 「自由討議」と「議員間討議」

地方議員のつぶやきその⑱ 「自由討議」と「議員間討議」
守谷市議会議会基本条例において、「自由討議」の項目があります。(13条)↓
http://www.city.moriya.ibaraki.jp/gikai/gikai_katudou/kihon/gikaikihonjourei.files/kihonjourei.pdf
執行部との間の質疑や議論だけでなく、議員間での議論による論点の深化を目指すものですが、なかなかうまくいきません。
驚愕な話なのですが、議会は議員個人が行政に要望や意見をいう場であって、議員同士で議論を深める場所であるという発想があまり無い面が、伝統的に根強くあるように感じます。
基本的に首長サイド・行政サイドと比べると、予算額も抱えている人員数も桁が違いますので、議会全体をチームとしていかなければ、分断され、各個撃破されるだけで、満足な行政への対抗やチェックができません。
守谷市議会の場合は定数が20人なのですが、20人の実質を「1×20」とするか、「20×1」とするかでだいぶ機能に差が生じると思われます。
20人がそれぞれの興味の元に、バラバラの場所で勝手に穴を掘るのではなく、20人全員で1つのテーマに基いて穴を掘り、深めていく。
また、20いれば視点や発想も異なりますので、深いだけでなく今まで見られなかった新たな形の穴を作ることもできます。
そもそも「自由討議」という名称に問題があるのかもしれません。
自由というのは活発なという意味のはずと私は思いますが、何を言っても良い、形式が無いというふうに誤解される可能性もあります。
基本条例の定義表現からして、明白に「議員間討議」としておいたほうが、誤解が無くてよかったのかもしれません。
基本条例を改正するのが少し面倒ですが、委員会で使われる文句等を変えることは簡単にできるようにも思います。
最終的には議員の理解や意識であり、一つの正解が有る問題でもありません。
いずれにせよ、定例会終了後、議会改革推進会議においての総括の会議が開かれる予定ですので、問題提起等してまいります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る