小さな街の議会ほど改革が進んでいたりします

「一秒も早くその場から降りてもらいたい」など、昨日の都議会の一般質問では、かなり厳しい表現も登場しました。すごかったですね。
とても興味深く拝見させて頂きましたが、予想以上に議論のやり方が形式的といいますか、原稿の読み合いに終始しているような印象を受けました。
傍聴席も満員だったそうですが、仮に題材が舛添都知事の問題ではなく、同じ形式で議論をされたとしても、傍聴者からは何を話しているのか分からなくなるのではないでしょうか。
 
都議会のやり方は「一括方式」というやつでして、例えば

1. 舛添知事の一連の疑惑について
2.子育て支援施策について
3.オリンピック・パラリンピックについて

と複数の質問項目があったら、まずダーッと全部の質問について、議員側から何十分もかけて質問を投げかけて、その後ダーッと知事や担当部長などから答えが返ってくるというやり方です。
これでは、質問→それに対して何と答えたかという関係が分かりにくく、正直きちんとした「議論」のようになるのは難しくなります。
 
誤解しないで頂きたいのは、守谷市議会をはじめ、大抵の地方議会ではこんなつまらないやり方はしていません。
「一問一答方式」というやり方、つまり
①議員が1つの題材について質問した→②行政が答える→③同じ題材について再質問→④再び答えるというやり方をしていまして、きちんと議論しているという形になりますく、もっと見ごたえがあります。
時々誤解されるのですが、大きな自治体ほど議会改革が進んで、議論の進め方やお金の使い方などに関する透明性の確保など、市民の信頼確保に努力しているという印象をお持ちの方もいるようです。
が、実情はむしろ逆です。小さな自治体ほど動きが迅速で改革が進んでいます。
こんな調査結果もあります。↓
早稲田大学マニフェスト研究所 議会改革度調査2015都道府県内ランキング
 
 
大きな自治体ほど、議会の人数も多くなりし、必然的に合意形成に時間がかかります。
加えて政党政治の関係、国政の事情など、その自治体の課題意外の要素が絡んでくることもあり、事態が複雑で動きずらくなる、そんな所ではないかと思います。
やっぱり自治体は小さいほど良いよなーと思いますが、財政的に考えれば統廃合を進めることはあっても、自治体分割を進めるわけにはいきません。
街が大きくなって、図体が大きくなって動きずらくなっても、きちんとした改革を進められるか。全国の政治関係者にとって試練の時なのだと思います。
しかし、想像以上に都議会の「保守的」な面を感じました。改革派の方は大変だ・・・。
 
 

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