悪魔の証明合戦

山尾志桜里氏が離党届を提出「子育てに奮闘するお母さんに申し訳ない」 記者会見で謝罪(会見全文) 2017年09月07日 21時09分  ハルフィンポスト

 
山尾志桜里氏の不倫疑惑から始まるニュースが多く報道されています。
不倫疑惑自体が正しいのか、間違っているのか、私には判断する材料がありません。
ただ、事実無根なら別に離党すらする必要はないのではとは感じます。
 
一方で、山尾氏にとって厳しいなと感じるのが、「潔白であると主張するなら、それを証明する責任は疑われた側にある」という悪魔の証明的なロジックを、民進党の他の議員と共に山尾氏自身も展開してきたいように見受けられる点です。
不倫疑惑が無かったことを自ら証明するには、24時間365日の自身の全行動を第三者の証言や防犯カメラの映像など、客観的な証拠を付けた上で漏らさず証明する必要があり、言うまでもなくそれは不可能なことです。
一方で不倫があったと疑う側が証明するには、たった1点の証拠を提出すれば十分です。当然に疑惑を証明する責任は疑った側にあるとするのが妥当な所と思われます。
 
しかし、山尾氏の今のところの対応を見ても、質疑応答をせず会見を打ち切るなど、「立証責任は疑われた側にある」という自らも主張してきたルールに沿っているようには思えません。
そもそも最初から立証は不可能ですので仕方ないとも言えます。
あまりに見事なブーメランですので、追求が厳しくなるのは仕方ないと感じますが、今回の件を通じて、悪魔の証明合戦を改める方向に世の風潮が進んでくれないかと願います。
潔白の完全証明は不可能です。
にも関わらず疑われた側が潔白であることを証明しなくてはならないとなっては、疑われたら最後の魔女狩りのごとき世の中になってしまいます。
それはけして国民すべてにとって幸せな事とは思えません。

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