ほとんどブラックなグレー

「国の借金」という言い方があります。

現在970兆円ほどであるそうですが、最高記録更新だとなぜかいつもうれしそうに報道されます。

だから消費税を上げなければならないと結ばれるのが常ですが、

一方で疑問を思いつく限り並べて見ますと、

●「政府の借金」ではないのか。あえて「国の借金」という表現を使うのはなぜか。もしかして、個人や企業も含めた日 本全体が背負っているという印象を与えることが目的なのでは。

●借金=負債の反対側には資産があるはず(480兆円ほど)。これを無視するのはなぜか。負債に対して、消費税みたいな額だというならともかく、970対480だから無視していい数字ではないのでは。

●お金を借りる人の反対側にはお金を貸す人がいるはず。「国の借金」970兆円の債権者は誰か。ほとんど(94パーセント)が日本国民、国内企業ではないのか。ということは「国の借金」は「国民の資産」と言えるのではないのか。

●970兆円は別にアメリカドルなどで外国から借りているわけではなく(そもそも970兆円も貸せる外国があるとはお思えません)、ほとんどすべて日本円建て。政府は通貨を発行できる以上デフォルトはかなり考えにくいのでは。

●それほどの借金漬け、破綻寸前なら大震災後も日本円が買われているのはなぜか。円高対策で為替介入したりしてますが。また、金利が世界最低水準なのはなぜか。つまり少なくとも市場、世界中の投資家は日本円を安全だと思っているとしか考えられないのでは。

などです。

ある2人の人がマンションを購入したと仮定します。

Aさんが3000万円のマンションをBさんは1億円のマンションとします。

また、購入資金は両者、全額借金と仮定します。

Bさんのマンションは近くに新駅ができたり、都市計画の重点地区に指定されたり、石油が湧いたり、とにかく何でもいいんですが、著しく価値が高まったとします。Aさんの3000万円の方は不幸にも地盤沈下しました。

また、両者借金と言っても、違いがありました。

Aさんは3000万円普通に銀行で30年ローンを組みましたが、Bさんは実は、1億円を奥さんのヘソクリから借りていたことが判明しました。すさまじい奥さんです。

この2人の資産・負債の状況はあまりに違います。

・3000万円と1億円という元々のマンションの資産価値の違い

・加えて資産価値の値下がり、値上がり

・「借金」の内情の違い

これらをすべて無視し、2人の借金の絶対額にのみ着目し

「BさんはAさんの200パーセント以上の、1億円という巨額の借金をしている!」

と煽り、Bさんが危機的状況にあるかのように錯覚させることは可能です。

しかもこれは「ウソ」ではありません。

絶対額の数字自体は事実でありますし、言葉が足りないのはウソとは言いません。

しかし、上記のような煽りをしている人には確実に悪意=相手を騙そうとしている積極的な意思があるのは明白です。

これが重要なことであり、形式的に「ウソ」「詐欺」が成り立つかどうかなど問題ではありません。

「裁判官」なら無罪「裁判員」なら有罪とでも言えるでしょうか。

970兆円の「国の借金」という煽りの目的は消費税アップ、増税だと思いますが(直接の根拠はありません)、このような役所の手法には嫌悪感を覚えます。また、記者クラブに安住し、横並びで役所の提供する資料をそのまま記事にするマスコミの現状にも疑問を覚えます。

正しい情報の分析、抱いた疑問を見逃さない姿勢が重要なのだと感じます。

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この記事の著者

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

誕生日:1977年9月20日
居住地:茨城県守谷市
学歴:つくば市立 茎崎第3小学校→守谷市立けやき台中学校→江戸川学園取手高等学校→立教大学文学部
趣味:読書、洋画鑑賞、犬の散歩、美味しいラーメン店の探索

2012年3月より、守谷市議会議員として市政に携わる

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