「イタイ」自治体

数年前の話ですが、北海道は夕張市に行ったことがあります。

あたり一面とても深い山中で、関東でいうと埼玉の奥秩父あたりまで行かないと、似た光景は見れない感じでした。

そして、深い山中の山に沿った細い道を走っていると、山の隙間から観覧車やジェットコースターが見えてくるのが、とてもシュールでした。

観覧車等が生み出した赤字は、結局市民への増税によって支払うしかありません。

自治体ですから紙幣増刷するわけにもいきませんので。

夕張市民としては、大増税はとても納得いかないようで、当初は市への罵詈雑言に近い態度も見られたようです。

気持ちは分かりますが、夕張市民として、そこに至るまで、気がつくチャンスが無かったはずがないのです。

なんせ観覧車やジェットコースターは目立ちますし。

選挙を通じて、議会や市長はコントロールできるはずですし、最終的には市民全体に責任があると考えざるを得ないのではないでしょうか。

昨今地方自治の強化が叫ばれており、それ自体にはもちろん賛成なのですが、裁量が強化される=責任が増えるという当たり前のことを忘れてはならないのでしょう。

毎日テレビに登場する国政の話をより身近に感じるのは当然です。

逆に、地方の政治は身近なようで、身近さを感じられないのは当然です。

ですが、気がつかないうちに「イタい」「バカバカしい」話が進んでしまっているかもしれません。

意識的な監視は必ず必要です。

それが私たちの生活を守ることになるわけですから。

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