一票の格差を違憲とするかどうかには
(1)著しい不平等状態にあるか
(2)その状態が相当期間継続しているか
と2つの判断基準があるそうです。
相当期間放置されていたわけですが、原因として国会側に、どうぜ事情判決の法理がでるだろうと甘える心理があったのではと想像します。
無効判決が確定したら予算審議などにも影響がでるのは予測できることですので、相当の覚悟で踏み込んできたのでしょう。
国会としては最高裁の判断を待たずに早急に是正するしかないと思います。
合わせて定数削減の話もしてきたようですが、定数は違憲判断とは関係ないので、完全に分けて議論すべきです。
そこにこだわっては区割りに踏み込ませない為の言い訳ともとられかねません。
「誰々の選挙区が・・・」といった内輪の事情により、区割りに踏み込みにくい面があるのも予測できますが、いわゆる第3極だけでなく、自民党にも新人議員が多数入ったわけですので、しがらみのなさを発揮して鳥瞰的視野に立った行動をしてほしいと願います。
細かい事情はともかく、方向性としてはある意味では非常分かりやすい問題です。
これを解決する能力が今の国会に無かったとしたら、もう一度解散した方が良いとなってしまいます。
しかしながらお金もかかりますし、審議が止まり国民生活にも悪影響が出ますので、そのような事態にならないでほしいと願います。
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