壊してはいけないもの

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年に1回総理大臣が変わる、政治が安定しないのはよくない現象だと、日本国内だけでなく世界的に認識されているのでしょうか。 しかし、コラム中にある政治が安定しなくても、国が安定しているのは強靭さの証でうらやましいという指摘は衝撃的なものがあります。

国の根幹となるのはいろいろなものがあると思います。

・領土の範囲

・統治機構、議院内閣制か大統領制か

・君主制か共和制か

・法治か人治(徳治)か

このようなものも含めてコロコロ変えてしまうと大混乱は必定ですが、ある日地平線の彼方から言葉の通じない人がたくさんやってきて、無理矢理全部変えられてしまうというのは、世界的にはよくある話です。

わが国ではあまり例がありませんが。

そのような経験を数多く経由すると、今自分が生きている時代に再びすべてをリセットして変えることにもあまり抵抗感が無くなってしまうのでしょう。

そしてしばしばそのような行為は、革命など正義感のある言葉で正当化されます。

その繰り返しが安定しない社会・国の原因としてある気がします。

世の中因果関係は複雑で、何かを変えてしまうと、まったく思ってもみないところに悪影響が出てしまう事があります。そしてそれをすべて予測できる人間はいないと思います。

古い制度やしくみには過去において合理的な理由があったわけです。

それが現在においても100%まったく通じないということは考えにくいと思います。同じ人間がつくる社会ですから。

「環境を破壊して未来の子孫に迷惑をかけてはいけない」ということはよく唱えられますし、たいていの人は異存はないと思います。

しかし、迷惑をかけてはいけないのは「過去の人」に対しても同じなのだと思います。

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