自分のために人を助ける

昨日は、守谷市国際研修センターにおいて行われた、国際交流協会の勉強会に参加致しました。

講師の白井一氏はブータンにおいて、道路建設や整備技術の支援を長く行ってきたそうです。

資料のパワーポイントも非常に手が込んでいて、白井氏の熱意が感じられました。

韓国の留学生などで見られる例として、先進国に留学などして技術を習得しても、他の人にそれを伝えようとせず、自ら独占しようとする傾向があるようです。

身近な人はある意味ではライバルであり、技術を伝えてしまうと自分の優位が消えてしまうということはあるとは思いますが、長期的には教えあいによって国全体が進歩発展し、長期的には自分の利益にもなるのだと思います。

ブータンの学生や見習い技術者は韓国のような事はなく、積極的に教えあい、助け合うそうです。

他社の幸福を第一に考えるという仏教から来る精神が生活の隅々まで根付いていて、教えあうどころの程度ではない場合もあるとか。

そのせいか、提供した技術をあっという間に吸収し、首都ティンプーは近年変貌が著しいそうです。

工事の機械等も完成品を輸入するだけでなく、部品の製造やメンテナンスも可能な限り国内で自給できるように勤めているそうで、その辺も優れている点だと感じました。

日本から機械を持っていくだけだと、消耗したらメンテナンスもできないのでそれで終わりという例がODAの世界ではあるようですが、多くの人の努力の賜物なのだと思います。

技術が向上し、発展していくことでブータン国民の「総幸福量」がどう変わっていくのか、興味もありますと共に、我々が学ぶところも多くあるように感じます。

わが国も仏教の国ですが、大乗系ということもあり、ブータンなどと比べるととても世俗的です。

これにより良いところも悪いところもあると思いますが、両国を比較するとおもしろいのだろうと思います。

個人的に意外だったのですが、ブータンでは英語がとても良く通じるそうなので、比較的行きやすいかもしれません。

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