悲観主義はかっこよくない

専門家の予測はサルにも劣る/飛鳥新社
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専門家が如何に未来を予測するのに失敗してきたか、事例を挙げて説明している本です。

例えば米国で行われたコンペにおいて、多くの有名経済学者の予測が外れ、チンパンジーの予測が一位になったなど、おもしろい事例も紹介されております。

どのような分野にも未来を予測する人は存在し、専門家の手にかかれば少なくとも10パターンくらいは未来予想図は描けるものと思います。

正解は1つしかありませんから、後から振り返ってみれば外れる予測の方が多くなるのは当たり前かもしれません。


大抵ニュースなどでは「日本没落!」のような悲観的な内容の予測が取り上げられることが多いように感じます。

楽観し過ぎて油断を招いては良くないのは当然ですが、日本に関してはあまりその種の心配は必要ないのではないでしょうか。

どちらかというと悲観が過ぎることによるマイナスの方が心配です。

悲観な気分が気持ちの萎縮や、自信を喪失を招き、その結果として悲観予測が実現してしまっては目もあてられません。


専門家の間では、良く分からない時にはとりあえず悲観してみせると、問題意識を持っている人のフリができるという下心があるのではと疑っております。

(多くが悲観的な)予測が当たっていれば、日本はとっくに没落して、デフォルトして、中国あたりの占領下だったはずですが、現実はまるで違います。


健全な自信を持って街づくり、国づくりに貢献していいきたいと思います。

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