暴力を讃えることの副作用

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131119/plc13111911190007-n1.htm
官房長官「安重根は犯罪者」 石碑建立計画を批判 韓国反発には「過剰反応だ」
2013.11.19 11:14(MSN産経ニュース)
菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は19日午前の記者会見で、初代韓国統監を務めた伊藤博文元首相を中国・ハルビンで暗殺した安重根をたたえる石碑の建立計画が韓国と中国の間で進められていることについて「わが国は、安重根は犯罪者であると韓国政府にこれまでも伝えてきた。このような動きは日韓関係のためにはならないのではないか」と述べ、韓国政府を批判した。(以下省略) 

私も菅長官と全く同じ意見でして、伊藤博文元首相を暗殺した安重根はただの犯罪者だと考えます。
そして、安重根をたたえる行為は現代の韓国や中国の社会にマイナスの影響を与えるのではないかと懸念致します。

政治思想的に安重根と同様の意見を唱えていた人は当時他にもいたでしょう。
にも関わらずあえて安重根をたたえるという事は、彼の思想だけでなく、暗殺という行動を特に讃えていることになります。
そして、暗殺というテロ行為、暴力行為を国がたたえることは、今の時代のその国の国民全般に対して、「自分の思想に自信があれば、テロや暴力に訴えても良いですよ」という風潮を広げることを意味します。
これは、中国政府や韓国政府自身にとっても手痛いしっぺ返しとなると思われ、特に中国では実際にそうなりつつあるようにも感じます。

政治的な思想信条の主張は自由であり、そのようなことは自明の事です。
同時に自分と違う意見の人を暴力によって排斥してはならないという事もまた自明の事です。

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