自分より上の存在を認めるか

なぜ中国はこんなにも世界で嫌われるのか (幻冬舎新書)/幻冬舎
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最近kindleアプリの手軽さから衝動買いが増えており、そのうちの1冊なのですが、結果的にとても良い内容で大成功でした。
語り口がいささか辛辣ですが、筆者の個性が感じられ面白く、指摘も示唆に富むものが多く、一気に読み終えてしまいました。

筆者の中国人に関する体験談として、

●5秒でわかる嘘をつく
事実よりも自分の利益や主張が通るかが重要。
法律や国際法、歴史的事実との整合性はもちろんの事、自らのつい数分前の言動との矛盾があっても、又はそれを指摘されても気にしない。
ひたすら連続的に嘘を吐いて自分のペースに持ち込み、何かしらの果実を手に入れられれば儲けものという感覚。

●法やルールは乗り越えるもの
法律やルールの順守は道徳ではなく、単なる障害である。
ルールを無視できる人間は、より「賢い」「強い」人間であり、それこそが尊敬される対象となり得る。

全く共感はできませんが、かの国の生活環境が歴史的に過酷だったのが作用しているような気はします。
背後には無限の私心の追及が許されるような風土が感じられ、日本や欧米のように君主、法王などといった形で、人間よりも上位のもの、一個人がどうにかしてはいけないものが大きく存在していない点が大きな背景の違いのように感じました。

時間や空間、予算などは有限ですから、無限の私心の追及は、他の人の都合を脅かし、同時に自分の都合が存在するスペースをも脅かし、最終的には自分の首を絞めることになると思われ、実に不合理だと思います。

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コメント

  1. 中国人の嘘、真似はもうギャグのレベルですよね

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