政治主権は分権的である方が良い

アマゾンのkindleサービスが大好きでして、本の郵送を待たずにダウンロードしてすぐ読めるのが便利でたまりません。また、本の現物よりも値段が安く設定されている場合が多いのも魅力です。
つい本を衝動買いしてしまうのがネックで、気が付いたら月に万単位になったりしていますが、当分やめられそうにありません。
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上記は、統計学的手法で、ソ連の崩壊を予想したエマニュエル・トッド氏のインタビュー集です。
ユーロ導入により、EU内で為替リスクを排除できるようになったドイツの経済覇権ぶりと、南欧諸国などの実質的なドイツへの「隷属化」の問題等を舌鋒鋭く語ってくれています。
体力や体質の異なる国同士の通貨を統合し、独自の経済政策を不可能にするデメリットは大きく、その歪みの最たる部分がギリシャなのだろうと感じます。
さまざまな場面で、統一や統合政策はあらゆる問題を解決させるバラ色のように語られることも多いですが、やはり政治主権は分権的である方が少なくとも安全なのでしょう。
トッド氏の発想は時に辛辣で大胆ですが、とても勉強になります。
予言が当たるか当たらないかよりも、その斬新な思考回路に触れるのが、とても刺激になり好きです。
 

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