悪くない過疎

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北海道田舎移住日記 (集英社文庫)/はた 万次郎
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何ともにじみ出てくるような味わいがとても好きです。

これぞエッセイの見本と言えるかも知れません。

数年北海道に住んでいたことがありますので、共感する部分も多々あったりします。
著者のはた万次郎氏は、道北のかつては林業で栄えた過疎の町に住んでおられるとのことですが、

かつて木を売る為に人が多く集まり住宅地ができた

        ↓

木が売れなくなったので人々は出て行った

        ↓

人がいなくなった住宅地跡に木が植えられ、森になった

        ↓

結構なことじゃないか

と表現されております。

過疎はとにかくイケナイことで、一方的に正さなければならないとされている事が多く、

私自身もその考えに染まっていた為、衝撃を受けました。

ひょっとすると、過疎でみんながみんな困るわけではなく、

「過疎はイケナイ」とされていなければ困る特定少数の人がいるだけなのかもしれません。

天才というのはいるものですね。

視野を広げて頂きました。        

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コメント

  1. 私は守谷に住んでいるので、過疎とは無縁ですがそんな考えもあるんですね
    勉強になりました

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