関西電力大飯原発の再稼働に関して大きな話題になっております。
気になるのは、各発電方式におけるコストです。
急激なコスト高などの変化は国民生活に悪影響を及ぼしかねません。
脱原発や減原発の目的は国民生活を守ることであって、脱原発そのものは目的
ではありません。
政府のエネルギー・環境会議での電源ごとの発電コストを計算している検証委員会
によるコスト計算の結果だあるそうですが(1キロワットあたり何円かかるか)、
【従 来】
原子力 5~6円 石油火力 14~17円 大規模太陽光 37~46円
【2010年】
原子力 約9円 石油火力 35.5~37.1円 大規模太陽光 30.1~45.8円
【2030年見通し】
原子力 約9円 石油火力 38.9~41.9円 大規模太陽光 12.1~26.4円
※原子力に関しては事故費用は含まれている。
上記から見えてくるのは
・原子力は安定的に安い
・石油火力は上昇傾向
・太陽光はいずれ石油なみかそれ以下になる などでしょう。
太陽光の健闘ぶりが予想以上なのが、個人的には印象的です。
官民問わずさまざまな努力がなされておりますので、技術的には悪くなって
いくことはないでしょう。非常にうれしい話ですね。
これらの数字は純粋な数字、つまりオカネだけの話です。
これに原発に関する国民感情、エネルギー安保の面からのリスクヘッジなど
の考え方を入れて、エネルギー政策が決定される必要があります。
いずれにせよ、客観的な情報に基づいた議論が必要かと思われます。
絶対忘れてはならないのは、守るべきものは国民生活です。
そして、憎むべきものはそれを脅かすものであり、発電方式そのものではありません。
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