お金の有無で左右されてはならないもの

みんなの党、江田幹事長の記者会見の模様です。動画の冒頭で取り上げられている、英国の元首相サッチャー氏のエピソードは大変示唆に富み、記憶に留められるべきです。
サッチャー氏はフォークランド紛争の際、戦時内閣に財務大臣を呼ばなかった。
つまり、外交や戦争の方針がお金のあるなしによって左右されてはならないという意志の表れです。

お金のやりくりは重大なことですが、それ自体は手段であって目的ではありません。
戦時内閣の目的は、非常時に国家国民のために何をすべきか、それが第1のはずです。
これは当たり前のことのはずですが、思考が内向きになると視野が狭くなり、手段の目的化が始まってしまうのかもしれません。
得に専門家、プロフェッショナルほど陥りがちな気がします。

国家国民のために何をなすべきか、鉄の意志をもって邁進したサッチャー氏は偉大なリーダーです。
また、このエピソードを会見の冒頭に取り上げる江田幹事長の志も、多くの人に記憶に留められてほしいと願います。

このエピソードに関するマスコミ側の反応はほぼ皆無で、その後の質問は目先の「政局」に関するものだけだったのも印象的でした。
視聴者、読者が求めている情報は第1に政局に関することなのか。
私は必ずしもそうではないように感じます。
マスコミによって、政治の劣化が主張されることも多いですが、これは政治だけの責任なのかと考えさせられました。

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